【1】書式概要
この雛形は、ポスティングのアルバイトを雇用する際に必要な契約書のテンプレートです。チラシ配布や広告投函の業務を行うスタッフを採用する会社にとって、労使間のトラブルを未然に防ぐために欠かせない書類となっています。
印刷会社や広告代理店はもちろん、不動産会社、飲食店、小売店などの事業者が販促活動の一環としてポスティングを外部委託する際にも活用できます。報酬体系は基本報酬と達成報酬の二段階設定となっており、働く側のモチベーション向上も期待できる内容です。
Word形式で提供されているため、会社名や報酬額、勤務条件などを簡単に編集・カスタマイズできます。個人情報保護や反社会的勢力の排除条項も含まれているため、現在の社会情勢に対応した内容となっています。新規事業でポスティングサービスを開始する際や、既存のアルバイトスタッフとの契約を見直したい場合にも重宝する実用的な書式です。
【2】条文タイトル
第1条(目的) 第2条(業務内容) 第3条(雇用期間) 第4条(就業場所) 第5条(勤務時間) 第6条(報酬) 第7条(経費) 第8条(業務報告) 第9条(禁止事項) 第10条(損害賠償) 第11条(契約解除) 第12条(個人情報保護) 第13条(反社会的勢力の排除) 第14条(その他)
【3】逐条解説
第1条(目的)
この条文は契約書全体の基本的な趣旨を明確にしています。会社側がポスティングスタッフを雇用する際の基本的な枠組みを定めるもので、後に生じる可能性のある解釈の違いを防ぐ役割を果たしています。
第2条(業務内容)
具体的な作業内容を明記した条文です。チラシの投函作業が主な業務であること、作業時間帯が日中から夕方に限定されていることが定められています。夜間作業の禁止は、住民への迷惑防止と作業者の安全確保を目的としています。
第3条(雇用期間)
契約の有効期間を設定する条文です。期間を明確にすることで、双方の権利義務関係を明確化しています。更新の可能性も含まれており、継続雇用への道筋も示されています。
第4条(就業場所)
作業を行う地域を指定する条文です。例えば「A市B区の住宅街」「C駅周辺の商業地区」といった具体的な範囲を設定できます。業務の都合による変更も可能とされており、柔軟な運用が可能です。
第5条(勤務時間)
一日の作業時間の上限と、作業開始・終了時刻の決定権について定めています。アルバイト側に時間調整の自由度を与えることで、学生や主婦など多様な働き方に対応できる内容となっています。
第6条(報酬)
給与の計算方法と支払い条件を定めた重要な条文です。基本報酬は「1枚5円」といった出来高制、達成報酬は「1日500枚配布で1000円ボーナス」といった目標達成型の二段階構成となっています。
第7条(経費)
交通費や通信費の負担について定めています。原則として作業者負担ですが、遠方への配布や特殊な連絡が必要な場合は会社負担とする例外規定も含まれています。
第8条(業務報告)
作業完了後の報告義務について定めています。配布枚数の正確な把握は報酬計算に直結するため、電話やメール、専用アプリなどを通じた日々の報告が求められます。
第9条(禁止事項)
作業者が絶対に行ってはならない行為を列挙しています。チラシの無断廃棄や指定外配布は契約違反となり、情報漏洩防止や会社の信用保護も含まれています。
第10条(損害賠償)
契約違反による損害が発生した場合の責任について定めています。例えば、配布すべきチラシを大量に廃棄した場合の印刷費用や、住民からの苦情対応費用などが該当します。
第11条(契約解除)
契約を終了させる条件と手続きを定めています。会社側は重大な契約違反の場合に即時解除が可能で、作業者側は1週間前の通知により退職できます。
第12条(個人情報保護)
作業者の個人情報の適切な管理について定めています。現在の個人情報保護の重要性を反映した条文で、目的外使用の禁止が明記されています。
第13条(反社会的勢力の排除)
暴力団等の反社会的勢力との関係を排除する条文です。近年のコンプライアンス強化の流れを受けて、詳細な確約事項と違反時の措置が定められています。
第14条(その他)
契約書に明記されていない事項や解釈に疑問が生じた場合の対処方法を定めています。話し合いによる解決を基本とし、円満な労使関係の維持を目指しています。
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