〔参考和訳付〕POWER OF ATTORNEY（委任状）

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〔参考和訳付〕POWER OF ATTORNEY（委任状）

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【１】書式概要　


この委任状テンプレートは、企業間の重要な契約交渉や会議において、自社の代理人に権限を委任する際に使用する実用的な書式です。特に国際ビジネスの現場で、海外の取引先との契約締結や重要な商談に参加できない場合に威力を発揮します。

 

現代のグローバルビジネス環境では、経営陣が全ての重要な会議や契約交渉に直接参加することは現実的ではありません。この委任状があれば、信頼できる代理人に適切な権限を与えて、スムーズな商談進行を実現できます。また、代理人がさらに第三者に権限を委任することも可能な仕組みになっており、複雑な組織構造にも対応しています。

 

英文と日本語の対訳付きなので、海外企業との取引でも安心して使用できます。Word形式で提供されるため、会社名や具体的な契約内容、権限の範囲などを自由に編集することができ、様々なビジネスシーンに柔軟に対応できます。製造業から商社、IT企業、コンサルティング会社まで、あらゆる業種の企業が活用できる汎用性の高い書式となっています。

 

【２】解説

 

代理人指名条項

 

この部分では委任者が特定の個人または法人を代理人として正式に指名することを宣言しています。ビジネスの現場では、例えば本社の役員が海外支店の責任者に交渉権限を委任する場合や、親会社が子会社の代表者に契約締結権限を与える場合などに使用されます。代理人の身元を明確にすることで、取引相手にとっても権限の所在が分かりやすくなります。

 

第1項：会議出席・契約交渉権限

 

代理人に与えられる具体的な権限の第一として、会議への出席から契約の締結まで一連の商談プロセスを包括的にカバーしています。実際のビジネスでは、製品の販売契約、技術提携契約、不動産の賃貸借契約など様々な場面で活用できます。「修正」や「受け入れ」という文言により、柔軟な交渉対応も可能になっています。

 

第2項：再委任権限

 

この条項は現代の複雑なビジネス構造に対応した重要な仕組みです。例えば、海外展開している企業で本社役員が現地法人の代表者に権限を委任し、さらにその代表者が現地の弁護士や専門家に特定の業務を委任するような場合に威力を発揮します。書面による委任と権限範囲の明記を求めることで、責任の所在を明確にしています。

 

有効期間条項

 

委任状の効力が文書作成日から開始され、明示的に取り消されるまで継続することを定めています。これにより、長期にわたる複数の商談や継続的な取引関係において、都度新しい委任状を作成する手間を省くことができます。ただし、必要に応じていつでも取り消しが可能な設計になっており、柔軟性も確保されています。

 

追認条項

 

代理人が行った全ての行為について、委任者が事前に承認することを明記した重要な条項です。これにより、代理人の行為に対する委任者の責任を明確にし、取引相手の保護も図っています。実務上は、代理人が契約を締結した後で委任者が「そんな権限は与えていない」と主張することを防ぐ効果があります。

 

 

 
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