【1】書式概要
この念書は、お金を借りた人が「確かに借りています」ということを証明するための書類です。改正民法という新しい法律にも対応しているので、安心して使えます。
お金を貸した人も借りた人も、後になって「話が違う」というトラブルを防ぐことができます。借りた金額、利息(年15%)、いつまでに返すかということが、きちんと書かれています。また、返済が遅れた時のペナルティ(年21.9%)も決められています。
この書類は、個人でお金の貸し借りをする方や、小さな会社を経営している方に特に役立ちます。
きちんとした書類があることで、お金の貸し借りに関する心配が減り、安心して取引ができます。改正民法で借金の時効について新しいルールができたので、このような書類で確認しておくことがとても大切になっています。
【2】詳細解説
この念書は、お金を借りた人が「確かに借りました」ということを改めて確認するための書類です。
最初の部分では、誰に宛てた書類なのかを書きます。これによって、この書類が誰と誰の間でやり取りされたものかがはっきりします。
次に、借りたお金の金額と利息について書かれています。「金●●円」というように具体的な金額を書き、年15%の利息がつくことを明記します。これは、改正民法という新しい法律で必要とされた書き方です。
「記」と書かれた後には、借金の詳細が整理して書かれています。いつお金を借りたのか、元々の借金の金額はいくらか、利息は何パーセントか、いつまでに返すのか、返済が遅れた時の遅延損害金は何パーセントかということが、分かりやすく並べられています。
最後に、いつこの書類を作ったか、住所と名前、そして印鑑(はんこ)を押す場所があります。これで、誰がいつ書いたものなのかがはっきりします。
この念書の一番大事な役割は、借金の時効を止めることです。法律では、お金を借りてから一定期間が過ぎると、返さなくていいという制度(時効)がありますが、この書類を作ることで、その期間をリセットすることができます。
実際の使い方としては、返済が遅れている時や、借金の内容をもう一度確認したい時に使います。お金を貸す人にとっては「本当に貸したお金を確認しておきたい」、借りた人にとっては「きちんと記録に残して、後でもめないようにしたい」という時に役立ちます。