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【内容証明対応】
「好きだよ」「あなただけ」——そう言われて、信じてお金を渡してしまった。気づいたときには、数十万、数百万円が消えていた。 「自分から渡したお金だし…」と泣き寝入りしていませんか? 諦める必要はありません。騙し取られたお金は、法的に取り戻せる可能性があります。
【目次】
1. 頂き女子被害とは 2. 返金請求の法的根拠 3. なぜ内容証明郵便なのか 4. 証拠の集め方 5. 内容証明の送り方 6. 送った後の対応 7. テンプレートの使い方 8. FAQ
1. 頂き女子被害とは 「頂き女子」とは、恋愛感情を利用して男性から金銭を騙し取る女性のこと。マッチングアプリやSNSで出会い、交際関係を装ってお金を要求してきます。
【よくある手口】 ・生活苦系:「家賃が払えない」「電気が止められそう」 ・借金系:「闇金の取り立てが怖い」「親の借金の保証人に」 ・病気系:「手術が必要」「親が入院した」 ・将来約束系:「結婚資金を貯めよう」「一緒に住む費用」 2023年の「りりちゃん事件」(被害総額1.5億円以上)で社会問題化し、自分も被害者だったと気づく男性が急増しています。
2. 返金請求の法的根拠 騙されて渡したお金は法的に取り戻せます。
【刑事】詐欺罪(刑法246条) ・嘘をついて金銭を交付させる行為 ・法定刑:10年以下の懲役
【民事】返還請求権 ・詐欺取消し+不当利得返還(民法96条、703条) ・不法行為に基づく損害賠償(民法709条) ・慰謝料請求も可能
【時効に注意】 ・不法行為:被害を知ってから3年 ・不当利得:10年
3. なぜ内容証明郵便なのか 内容証明郵便とは、「いつ・誰が・誰に・何を送ったか」を郵便局が証明するサービスです。
【メリット】 ・証拠として残る(裁判でも有効) ・相手への心理的プレッシャー ・時効を6ヶ月間猶予できる ・これだけで返金に応じるケースも多い
4. 証拠の集め方 【集めるべき証拠】 ・LINEのスクショ(お金の要求、嘘の内容、返済約束) ・振込明細、通帳記帳 ・通話録音(秘密録音も民事では有効) ・相手のSNS投稿(贅沢な生活=嘘の証明) 【保全のコツ】 ・相手がアカウント削除する前に早めに保存 ・スクショ+クラウド+印刷で複数保存 ・日付順に整理しておく
5. 内容証明の送り方
【郵便局窓口の場合】 ・文書3部、封筒1通、印鑑、料金約1,500円 ・配達証明も付けると「届いていない」の言い逃れを防げる 【e内容証明(ネット)の場合】 ・24時間いつでも送れる ・Wordファイルをアップロードするだけ
6. 送った後の対応
【返答があった場合】 → 示談書を作成して合意内容を書面化
【無視された場合】 → 弁護士に依頼して再請求 → 少額訴訟(60万円以下) → 刑事告訴
【相手の住所が不明の場合】 → 弁護士会照会、探偵、アプリ運営への開示請求
7. テンプレートの使い方 添付のWordファイルをダウンロードし、○○の部分をご自身の情報に書き換えてください。
【記入例】 ・日付:令和6年12月1日 ・相手の住所氏名:東京都渋谷区○○ / 山田 花子 ・自分の住所氏名:神奈川県横浜市○○ / 鈴木 太郎 ・金銭交付:令和5年6月15日 金30万円(振込)名目:家賃 ・欺罔行為:「家賃が払えない」「来月には必ず返す」 ・請求金額:金150万円 ・振込先:○○銀行 ○○支店 普通 1234567
8. FAQ Q. 相手の住所がわからない A. LINE・SNSで調査、弁護士会照会、探偵に依頼。住所不明のまま内容証明は送れません。
Q. 証拠がない分も請求できる? A. 請求は可能。ただしLINE等で「受け取った」やり取りがあると証拠になります。
Q. 逆ギレされない? A. 脅迫してきたら脅迫罪。録音・スクショで証拠を残しましょう。 Q. 弁護士費用は?
A. 相談料5,000円〜1万円/30分、着手金10〜30万円、成功報酬10〜20%。被害額100万円超なら相談推奨。
Q. 「払えない」と言われたら? A. 分割払いで合意し、示談書に期限の利益喪失条項を入れる。
ご利用上の注意
・一般的な事案を想定したテンプレートです ・個別事情により修正が必要な場合があります ・高額被害や複雑な事案は弁護士への相談を推奨します
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