【1】書式概要
この債権譲渡契約書テンプレートは、改正民法に完全対応した実務的な内容を備えた法的文書です。債権者が債務者に対して有する債権を第三者へ譲渡する際の基本的な枠組みを提供しています。
本テンプレートの最大の特徴は、借入金債務の弁済を目的とした債権譲渡取引に特化している点です。契約書内では譲渡対象債権を明確に特定するための項目が設けられており、債権者・債務者・債権額・発生原因・弁済期などの重要情報を漏れなく記載できる構成となっています。
債務者への通知方法についても具体的に規定されており、配達記録証明付内容証明郵便による通知手続きが明記されています。これにより、民法の対抗要件を確実に満たすことができ、後日のトラブルを未然に防止することが可能です。
また、債務者からの対抗事由が発生した場合や弁済がなされなかった場合の契約解除条項も整備されています。これにより、債権譲渡後に生じうるリスクに対する法的な対応策が予め用意されています。
さらに、テンプレートには追加条項を記載するための余白部分も設けられており、個別案件の特性に応じて一部弁済の取扱いや合意管轄などの条項を柔軟に追記することができます。実務上の多様なニーズに対応できる拡張性を備えています。
本テンプレートを使用することで、専門的な法律知識がなくても、必要事項を記入するだけで法的に有効な債権譲渡契約書を作成することが可能です。弁護士に依頼する費用と時間を大幅に節約しながらも、改正民法の要件を満たした安全な取引を実現できるため、中小企業のオーナーや個人事業主にとって特に有用なツールとなるでしょう。
適宜ご編集の上でご利用いただければと存じます。2024年4月1日施行の改正民法対応版です。