【1】書式概要
この利用規約テンプレートは、オンラインスクール運営者向けに作成された改正民法対応版の包括的な利用規約です。受講契約の成立から退会まで、スクール運営に必要な重要事項を網羅しています。
適用範囲、受講契約の成立条件、受講期間、具体的な受講方法(Zoomでの接続手順や遅刻の取り扱い)、欠席時の連絡方法、振替授業の条件と期限、退会手続きの流れ、受講料の支払いについて明確に定めており、オンライン教育サービスの円滑な運営をサポートします。
特に、オンライン授業特有の接続トラブルへの対応策や、欠席・振替に関する具体的なルールが詳細に規定されているため、運営者と受講者間のトラブルを未然に防ぎ、相互理解を促進する内容となっています。
このテンプレートは「●●」の部分を各スクールの実情に合わせてカスタマイズするだけで、すぐに使用可能です。改正民法に準拠しているため、法的リスクを最小限に抑えながら、オンラインスクールを運営したい方に最適な雛形となっています。
〔条文タイトル〕
第1条(適用)
第2条(受講契約の成立)
第3条(受講期間)
第4条(受講方法)
第5条(欠席)
第6条(振り替え授業)
第7条(退会)
第8条(受講料)
【2】逐条解説
第1条(適用)
本条項では利用規約の適用範囲と効力について定めています。まず、サービス利用には本規約の全文を読み、同意が必要であることを明記しています。
次に、当社ウェブサイト上で掲載されるサービス利用に関するルールも本規約の一部を構成することを規定し、規約に定めのない事項については関連法令が適用されることを示しています。これによりスクール運営者と利用者間で共通の理解基盤を確立しています。
第2条(受講契約の成立)
本条では、受講契約が成立する明確な条件を示しています。①受講月の授業料支払い、②受講月の授業実施日程の決定、③本規約への同意の3点すべてを満たした時点で契約が成立するとしています。これにより、契約成立時点に関する誤解や紛争を防止する効果があります。
第3条(受講期間)
受講期間に関する規定です。基本的な受講期間を月単位とし、契約者が退会するまで自動的に更新されることを定めています。この自動更新方式により、毎月の契約更新手続きが不要となり、継続的なサービス提供が可能になります。
第4条(受講方法)
オンライン授業特有の受講方法について詳細に規定しています。PCの事前準備、接続テスト、Zoom使用時の手順、授業参加時間、遅刻の取扱いなど、オンライン授業を円滑に進行するための具体的な方法を明記しています。また、受講方法に変更があった場合の対応についても言及し、柔軟な運用を可能にしています。
第5条(欠席)
欠席時の手続きと取扱いについて定めています。欠席連絡の期限(前日まで)、連絡方法(メールまたは電話)、連絡主体(保護者)を明確にしています。特に振替ができない欠席のケース(連絡なし、接続トラブルなど)を具体的に列挙することで、トラブルの予防と公平な運用を図っています。
第6条(振り替え授業)
授業の振替に関する詳細な規定です。振替対象となる欠席ケース、振替権利の有効期限、選択可能な振替授業の範囲、振替授業当日のキャンセル対応などを明確に定めています。これにより公平かつ柔軟な振替制度の運用が可能となり、受講者の満足度向上に貢献します。
第7条(退会)
退会手続きと退会後の対応について規定しています。退会希望の連絡期限(退会希望月の前月15日まで)、連絡主体(保護者)、退会後のデータ処理、長期不応答時の自動退会処理、退会時の債務処理など、退会に関する包括的な取決めを設けています。これにより、円滑な契約終了プロセスを確保しています。
第8条(受講料)
受講料の支払いについての基本規定です。受講契約成立時または料金変更時に提示された金額を、規定の方法で支払うことを定めています。シンプルながら柔軟性を持たせた規定となっており、料金体系の変更にも対応できる内容になっています。