禁煙契約書

ダウンロードには会員登録が必要です。

禁煙契約書

¥980
/
税込
 

【1】書式概要

 

この禁煙契約書は、タバコをやめたいと考えている方が家族と正式に約束を交わすための文書です。一人で禁煙に挑戦しても挫折してしまう方は少なくありません。そこで、この契約書を使って家族を巻き込み、応援してもらいながら確実に禁煙を達成する仕組みを作ることができます。

 

契約書には禁煙実行者と監督者(家族代表)が署名し、もし約束を破ってタバコを吸ってしまった場合のペナルティや、逆に禁煙を続けられた場合のご褒美について具体的に決めておきます。たとえば初回の違反で5,000円を家族に支払う、3ヶ月続いたら家族で外食に行くといった内容を自由に設定できます。

 

この文書はWord形式で提供されるため、パソコンで簡単に編集が可能です。金額や期間、ペナルティの内容などをご家庭の事情に合わせて自由にカスタマイズしていただけます。専門的な知識は一切不要で、空欄を埋めるだけですぐに使い始められます。

 

家族会議でこの契約書を作成する場面、禁煙外来に通い始めるタイミング、新年の決意表明として使う場面など、さまざまなシーンで活用できます。契約書という形式をとることで、本人の覚悟も家族の協力体制も明確になり、禁煙成功率が大きく高まります。

 

 

 

 

【2】条文タイトル

 

  • 第1条(契約の目的)
  • 第2条(禁煙の定義)
  • 第3条(契約期間)
  • 第4条(甲の義務)
  • 第5条(乙の義務)
  • 第6条(違反行為の定義)
  • 第7条(ペナルティ)
  • 第8条(報奨制度)
  • 第9条(ペナルティ金の使途)
  • 第10条(監視方法)
  • 第11条(緊急事態)
  • 第12条(契約の変更)
  • 第13条(契約の解除)
  • 第14条(誠実義務)

 

 

 

【3】逐条解説

 

第1条(契約の目的)

この条文では、なぜこの契約を結ぶのかという根本的な理由を明らかにしています。禁煙実行者である本人が自分の健康を守るためだけでなく、家族全体の健康を守るという大きな目的があることを確認します。受動喫煙の害は家族にも及びますから、禁煙は本人だけの問題ではないという認識を共有するわけです。

 

第2条(禁煙の定義)

ここでは「禁煙」という言葉の意味を具体的に決めています。紙巻きタバコはもちろん、最近増えている加熱式タバコや電子タバコもすべて対象に含まれます。たとえば「アイコスならいいだろう」という抜け道を許さないための条文です。また、喫煙所で長時間過ごすような行為も禁止することで、煙を吸い込む機会を完全に断ち切ります。

 

第3条(契約期間)

契約の開始日と期間を明確にする条文です。いつから禁煙をスタートするのか、何年間続けるのかを決めておきます。たとえば令和7年1月1日から3年間といった具合です。期間が終わった後も禁煙を続けていれば自動的に1年ずつ延長されるので、一度成功すればそのまま非喫煙者として生活できる仕組みになっています。

 

第4条(甲の義務)

禁煙実行者が守るべきルールを定めています。禁煙を実行することはもちろん、禁煙外来に通うなど努力することも義務に含まれます。また、タバコを吸いたくなったときは家族に相談することとされており、一人で抱え込まない体制を作ります。月に1回は状況報告をするので、家族も進捗を把握できて安心です。

 

第5条(乙の義務)

監督者である家族側にも義務があることを定めています。ただ監視するだけでなく、精神的に支えることが求められます。たとえば本人が「吸いたい」と相談してきたときは親身に話を聞く、頑張っている姿を認めて励ますといった対応が必要です。家の中のタバコやライターを処分することも家族の役目として明記されています。

 

第6条(違反行為の定義)

どんな行為が契約違反になるのかをはっきりさせる条文です。1本でも吸ったら違反というきびしい基準を設けています。タバコを持っているだけでもアウトですし、吸った事実を隠したり嘘をついたりすることも違反です。グレーゾーンをなくすことで、本人も家族も判断に迷わずにすみます。

 

第7条(ペナルティ)

違反したときの罰則を定める条文で、この契約書の核心部分です。金銭的なペナルティは回数を重ねるごとに厳しくなる仕組みで、初回は数千円程度、3回目以降はさらに高額になります。加えて家事を1週間担当するとか、家族での外食費用を全額負担するといった行動的なペナルティも選べます。一定回数を超えると契約自体が解除され、まとまった違約金を支払うことになるため、本人にとって相当な抑止力になります。

 

第8条(報奨制度)

ペナルティだけでなく、ご褒美も用意されています。3ヶ月、6ヶ月、1年、3年といった節目ごとに報奨を与えることで、モチベーションを維持できます。たとえば3ヶ月達成したら家族で外食、1年達成したら家族旅行といった形で、本人だけでなく家族全員が喜べる内容にするのがポイントです。

 

第9条(ペナルティ金の使途)

違反して支払ったお金がどう使われるかを決めています。家族の健康診断やスポーツ活動の費用に充てたり、家族旅行の資金にしたりと、必ず家族のために使うルールです。本人が支払ったお金が無駄にならず、結果的に家族の幸せにつながる仕組みになっています。禁煙達成時の報奨金として積み立てておくこともできます。

 

第10条(監視方法)

家族がどうやって本人の禁煙状況を確認するかを定めています。日常的に様子を見る、息のにおいを確認する、持ち物をチェックするといった方法が認められています。もちろんプライバシーへの配慮は必要ですが、本人は家族からの確認に対して誠実に応じなければなりません。第三者からの情報提供も受け付けるので、たとえば職場の同僚が「吸ってるのを見た」と連絡してくることもあり得ます。

 

第11条(緊急事態)

禁煙による離脱症状がひどくて健康に問題が出た場合の例外規定です。医師が診断するような深刻な状況であれば、一時的に禁煙補助薬を使ったり医療機関に相談したりすることが認められます。この場合は契約違反にはなりません。健康を最優先するための安全弁といえます。

 

第12条(契約の変更)

契約の内容を後から変えたくなったときのルールです。たとえばペナルティの金額が厳しすぎた、報奨の内容を変えたいといった場合、本人と家族の両方が書面で合意すれば変更できます。一方的な変更は認められず、必ず話し合いが必要です。

 

第13条(契約の解除)

契約を終わらせる条件を定めています。違反回数が決めた上限に達したら強制的に解除されますし、双方が合意すれば途中で終わらせることもできます。また、どうしても続けられない事情が生じた場合も解除の対象になります。

 

第14条(誠実義務)

最後に、本人も家族もお互いに誠実に契約を守りましょうという精神的な約束を確認しています。本人の健康と家族の幸せという共通の目標に向かって、みんなで協力していく姿勢が大切だということです。

 

 

 

 

【4】FAQ

 

Q1: この契約書に書かれた内容に本当に拘束力はあるのですか?

A: 家族間で交わす私的な約束ですので、裁判で強制執行できるような拘束力はありません。ただし、文書として残すことで心理的な効果は非常に大きく、本人の覚悟を固めたり家族の協力を得やすくなったりします。実際に禁煙に成功した方の多くが、こうした形式的な約束が効果的だったと証言しています。

 

Q2: ペナルティの金額はどのくらいに設定すればいいですか?

A: ご家庭の経済状況によりますが、初回は5,000円から10,000円程度、2回目は10,000円から30,000円、3回目以降は30,000円から50,000円くらいが一般的です。痛いけれど支払えないほどではない金額に設定するのがコツです。あまりに高額だと現実的でなくなってしまいます。

 

Q3: 加熱式タバコに切り替えるのもダメなのですか?

A: この契約書では加熱式タバコも禁煙の対象に含まれています。アイコスやグローなども吸ってはいけません。ニコチン依存から完全に抜け出すことが目的ですので、形を変えた喫煙は認められていません。ただし、禁煙補助薬(ニコチンパッチやガムなど)は家族と相談の上で使用できます。

 

Q4: 途中で契約内容を変更できますか?

A: 可能です。第12条に基づいて、本人と家族の両方が書面で合意すれば内容を変更できます。たとえば最初に設定した金額が厳しすぎたと感じたら、話し合って調整することができます。変更する際も文書に残しておくことをお勧めします。

 

Q5: 禁煙外来に通わないといけませんか?

A: 必須ではありませんが、第4条で「禁煙達成のための合理的な努力」が義務とされているため、医療機関の助けを借りることは推奨されます。保険適用で禁煙外来を受診できる場合もありますので、医師に相談してみてください。

 

Q6: 家族が監視しすぎて息苦しいのですが...

A: 第10条では監視方法が定められていますが、同時にプライバシーへの配慮も求められています。あまりに過度な監視は逆効果になりますので、家族で話し合ってバランスをとることが大切です。信頼関係を保ちながら、適度なチェック体制を作りましょう。

 

Q7: 報奨は必ず設定しなければいけませんか?

A: 報奨制度は禁煙を続けるモチベーションになるため、設定することを強くお勧めします。ただし、高額なものでなくても構いません。家族での外食や本人が欲しかった小物など、本人が喜ぶものであれば効果があります。

 

Q8: 違反したお金は本当に徴収するべきですか?

A: はい、実際に徴収することで契約の実効性が高まります。お金を払うという痛みが再発防止につながります。集めたお金は第9条に従って家族の健康増進や楽しみのために使い、最終的には家族全体の利益になるようにしてください。

 

 

 

 

【5】活用アドバイス

 

この契約書を最大限に活用するためには、まず家族全員が集まって話し合いの場を設けることが重要です。リビングのテーブルを囲んで、本人がなぜ禁煙したいのか、家族がどう協力できるのかを率直に語り合いましょう。その上で、契約書の空欄を一緒に埋めていきます。

 

ペナルティの金額設定は慎重に行ってください。高すぎると現実離れしてしまいますし、低すぎると抑止力になりません。家計の状況を考えながら、本人が「これは痛い」と感じる金額にするのがポイントです。同時に、報奨も本人が本当に喜ぶものを選びましょう。3ヶ月の報奨は比較的小さなもの、1年達成の報奨は家族旅行など大きなイベントにすると、段階的にモチベーションが上がります。

 

契約書に署名したら、コピーを取って本人と家族代表がそれぞれ保管します。さらに、リビングや寝室など目につく場所に1部掲示しておくと、日常的に意識することができます。冷蔵庫にマグネットで貼っておくご家庭も多いようです。

 

月に1回の報告義務が契約に含まれていますので、毎月決まった日に家族ミーティングを開きましょう。たとえば毎月1日の夕食後など、ルーティン化すると忘れません。そこで本人の様子を聞き、辛かったことや頑張ったことを共有します。家族からは励ましの言葉をかけ、次の1ヶ月も頑張ろうという雰囲気を作ります。

 

もし違反があった場合は、感情的にならず冷静に契約書の内容を確認してください。ペナルティを実際に徴収し、その理由を再確認します。ただし、責め立てるのではなく「次は大丈夫」と前向きな声かけをすることも忘れないでください。

 

3ヶ月、6ヶ月といった節目には小さなお祝いをして、達成感を味わいましょう。写真を撮って記録に残すのもいいですね。1年達成したら、契約書と一緒に記念写真を撮影して、家族の宝物にしてください。

 

 

 

 

 

RuffRuff App RuffRuff Apps by Tsun

おすすめ書式テンプレート

最近チェックしたテンプレート