【１】書式概要
多くの方が障害者手帳の申請において「どのように症状や生活状況を説明すればよいかわからない」という悩みを抱えています。医師の診断書だけでは伝わりにくい日常生活での具体的な困難や、家族への影響、経済的な負担などを体系的にまとめることで、より適切な認定につながる可能性が高まります。
この資料は、初回申請時はもちろん、等級変更や再認定の際にも活用できます。相談支援専門員や社会福祉士などの専門職の方が利用者支援を行う際の参考資料としても有効です。また、介護保険の要介護認定や障害支援区分認定の申請時にも応用が可能です。
記載例が豊富に含まれているため、書類作成に慣れていない方でも安心してご利用いただけます。Word形式でお渡しするため、パソコンで自由に編集・修正が可能で、印刷してご利用いただくこともできます。申請準備の負担を軽減し、スムーズな手続きをサポートします。
【２】逐条解説
第1項目解説（日常生活状況報告書）
この項目では申請者の基本情報と日常生活での具体的な困難を記録します。移動・歩行能力については、単に「歩けない」ではなく「平地50メートルで休憩が必要」といった具体的な数値で表現することが重要です。審査する側は客観的なデータを求めているからです。家事動作についても、完全にできないのか、時間をかければできるのか、補助があればできるのかを明確に区別して記載する必要があります。
第2項目解説（症状経過記録）
発症から現在までの経過を時系列で整理することで、症状の継続性と変化を示します。一時的な体調不良ではなく、継続的な支援が必要な状態であることを証明するための重要な資料となります。治療効果についても、改善した部分と改善しない部分を分けて記載することで、現実的な状況把握ができます。
第3項目解説（社会生活への影響）
就労継続が困難になった具体的理由や、社会参加の制限状況を記載します。単に「働けない」ではなく、どのような配慮があれば可能なのか、完全に不可能なのかを具体的に示すことが求められます。趣味活動の変化なども、生活の質の低下を示す重要な指標となります。
第4項目解説（介護・支援の状況）
家族による介護の実態と、介護者への負担を具体的に記載します。専門的サービスの利用状況も含めることで、社会資源をどの程度必要としているかが明確になります。将来的な介護負担の増加予測も重要な判断材料となります。
第5項目解説（経済的影響）
障害による収入減少と支出増加の両面から経済状況を示します。医療費だけでなく、介護用品や交通費など間接的な費用も含めて計算することで、障害による経済的負担の全体像が見えてきます。
第6項目解説（将来への見通し）
医師の見解に基づいた症状の予後と、必要な支援の見通しを記載します。現状維持が目標なのか、悪化が予想されるのかによって、必要な支援レベルが変わってくるため、この項目は認定審査において重要な判断材料となります。
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