【１】書式概要
この「占い用レンタルスペース利用規約」は、占い師やスピリチュアルカウンセラーが自分のサービスを提供するためにスペースを借りる際に必要となる契約書です。改正民法に対応した内容で、占い業に特化した規約となっています。
スペースを貸す側と借りる側の両方にとって重要な取り決めを明確にし、後々のトラブルを防ぐための必須ドキュメントです。特に個人事業主として占い業を始める方や、占い師向けにスペースを提供する不動産オーナー、シェアサロン経営者にとって役立つ内容です。
占いカフェやサロンの一角をレンタルする際、複数の占い師が時間帯で入れ替わる形態の店舗運営、イベントスペースの一時利用など、様々な場面で活用できます。お互いの権利と責任を明確にすることで、安心して占いビジネスに集中できる環境づくりに貢献します。
【２】条文タイトル
第1条（目的）
第2条（利用目的）
第3条（利用期間）
第4条（利用料金）
第5条（借主の義務）
第6条（損害賠償）
第7条（免責事項）
第8条（反社会的勢力の排除）
第9条（規約の改定）
第10条（協議事項）
【３】逐条解説
第1条（目的）
この条文は規約全体の基本的な枠組みを定めています。占い用スペースを貸す側と借りる側の関係性を明確にすることで、契約における権利と義務を明らかにします。例えば、占いカフェで一部のブースを時間貸しする場合、この条文によって契約関係が明確になります。
第2条（利用目的）
この条文は占いサービス提供以外の使用を制限するものです。例えば物販専用としての使用や、占いとは無関係のカウンセリングなどへの転用を防止します。実際の適用例としては、タロット占いやオラクルカード、手相、四柱推命といった占いサービスのみが許可され、物販メインの使用は契約違反となります。
第3条（利用期間）
利用期間に関する取り決めを規定しています。1項では具体的な期間は別途合意することを示し、2項では規約違反があった場合の即時解除権を明確にしています。例えば「毎週土曜の13時から17時まで」といった定期利用や、イベント出店時の「7月1日から3日までの3日間」といった期間限定の利用などが考えられます。
第4条（利用料金）
料金と支払い方法に関する条項です。支払い方法は銀行振込や現金、クレジットカードなど様々な形態が考えられますが、これを明確にすることで後のトラブルを防ぎます。例えば「1時間3,000円、前払い制」や「売上の30%をロイヤリティとして支払う」など、占いビジネスの様々な形態に対応できます。
第5条（借主の義務）
スペースを利用する占い師の具体的な義務を3つの項目で定めています。特に注目すべきは第3項で、他の占い師や施設利用者への配慮を求めています。例えば、大きな声での接客を控える、共用部分の清潔さを保つ、強い香りのお香やアロマの使用を控えるなど、他者への配慮が求められます。
第6条（損害賠償）
占い師がスペース利用中に発生させた損害の責任所在を明確にしています。例えば、タロットカードを広げるためのクロスの染料がテーブルに付着した場合や、クリスタルを落として床材を傷つけた場合など、修繕費用は占い師が負担することになります。
第7条（免責事項）
貸主側の責任範囲を明確にする条項です。例えば、占い師自身の機材（クリスタル、カードなど）の盗難や破損、占いセッション中のトラブルなどについて、スペース提供者は責任を負わないことを明確にしています。
第8条（反社会的勢力の排除）
健全なビジネス環境の確保を目的とした条項です。占いビジネスの信頼性を保つためにも重要で、スペース全体のイメージ保護にも繋がります。例えば、反社会的勢力との関係が判明した場合、即座に契約解除できる権利を両者に与えています。
第9条（規約の改定）
長期契約の場合に特に重要となる条項です。例えば、スペースの利用状況の変化や、周辺環境の変化に合わせて規約を更新できる権限を明確にしています。ただし、改定内容は事前に通知する必要があります。
第10条（協議事項）
規約に明記されていない事項や解釈に迷う場合の対応方法を定めています。占いという独特のビジネス形態では予期せぬ問題が発生する可能性もあるため、柔軟な対応の余地を残すことで長期的な関係構築に役立ちます。例えば、占いセッション時の特殊な装飾や儀式に関する取り決めなど、個別のケースに応じて協議できます。
