〔大人の交際関係〕プライバシー保護契約

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〔大人の交際関係〕プライバシー保護契約

¥2,980
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【1】書式概要 


 

この契約書は、大人同士の交際関係において相互のプライバシーを徹底的に保護するための包括的な取り決めです。現代社会では、SNSの普及やデジタル技術の発達により、個人の私生活が思わぬ形で公開されるリスクが高まっています。特に、複雑な人間関係や微妙な立場にある方々にとって、プライバシーの保護は極めて重要な課題となっています。

 

この契約書テンプレートは、交際相手との間で知り得た個人情報、写真や動画、会話内容、関係性の詳細などを厳格に管理し、第三者への漏洩を防ぐための仕組みを提供します。結婚している方の交際、職場での複雑な関係、社会的地位のある方の私的な関係、芸能関係者やインフルエンサーの恋愛など、様々な場面で活用できる実用的な内容となっています。

 

契約書には、基本的な個人情報から健康状態、身体的特徴、性的な内容まで、あらゆる情報を保護対象として明記し、デジタルデータの管理方法、撮影・記録の制限、SNSでの取り扱い、関係終了時の処理方法まで詳細に規定しています。また、違反時の制裁措置や損害賠償についても具体的に定めており、実際にトラブルが発生した際の対応指針としても機能します。

 

Word形式で提供されるため、お客様の具体的な状況に合わせて自由に編集・カスタマイズが可能です。チェックボックス形式で選択できる項目も多数用意されており、必要な部分だけを選んで使用することもできます。プライバシー保護の重要性が高まる現代において、安心できる人間関係を築くための必須ツールとして、多くの方にご活用いただけることでしょう。

 

【2】逐条解説

 

第1条(契約の目的)

 

この条文は契約全体の根幹となる理念を明確にしています。単なる秘密保持ではなく、相互の信頼関係を構築することを主眼としている点が特徴的です。現実的に考えると、プライバシーが漏洩した場合の心理的ダメージは計り知れません。例えば、職場の同僚との関係が家族にバレてしまったり、SNSで関係を匂わせる投稿をされてしまったりした場合の精神的苦痛を防ぐことが真の目的と言えるでしょう。

 

第2条(基本原則)

 

契約運用の四つの柱を定めた条文です。相互性は片方だけが義務を負うのではなく双方が平等に責任を持つという意味で、これによりパワーバランスの偏りを防げます。永続性は関係が終わった後も秘密は秘密のままという考え方で、別れた後に腹いせで情報をばらまくようなトラブルを予防します。包括性はメールから写真、会話内容まですべてを対象とし、厳格性は例外なく守るという強い意志を示しています。

 

第3条(個人基本情報)

 

身分証明書に記載されるような基本的な個人情報から、職業や収入といった社会的地位に関わる情報まで幅広くカバーしています。特に現代では、少しの情報からでもインターネット検索で詳細な個人情報が判明してしまうリスクがあります。例えば、勤務先の会社名と大まかな年齢が分かれば、企業のホームページや業界誌から本名や役職が特定される可能性があります。このような情報連鎖を断ち切るために、基本情報すべてを保護対象としています。

 

第4条(健康・身体情報)

 

医療情報は個人のプライバシーの中でも特にセンシティブな領域です。持病や服用している薬の情報は、就職や保険加入に影響する可能性があり、漏洩すれば深刻な社会的不利益を被る恐れがあります。また、身体的特徴や性的な情報についても、親密な関係だからこそ知り得る情報であり、これらが第三者に知られることで受ける精神的ダメージは甚大です。医療関係者の守秘義務と同等の厳格さで保護することを求めています。

 

第5条(関係・活動情報)

 

二人の関係そのものに関する情報を保護する条文です。いつから関係が始まったのか、どのような内容のデートをしているのか、将来の計画はどうなっているのかといった情報は、当事者にとって極めてプライベートな内容です。特に既婚者同士の関係や、年齢差のある関係、職場での関係などでは、これらの情報が漏れることで社会的な制裁を受ける可能性があります。金銭のやり取りについても明記されており、経済的な関係性についても秘匿対象としています。

 

第6条(撮影・記録に関する制限)

 

デジタル時代の現代において最も重要な条文の一つです。スマートフォンの普及により、誰でも簡単に写真や動画を撮影できるようになった反面、これらのデータが意図せず拡散するリスクも高まっています。事前許可制とすることで、撮影の瞬間から管理を徹底し、保存期間を定めることで不要なリスクを排除します。また、音声記録についても同様の制限を設けており、会話の録音や通話記録も慎重に扱うことを求めています。

 

第7条(デジタルデータ管理)

 

撮影したデータをどのように保存し、管理するかを定めた条文です。クラウドサービスへの保存を制限することで、サービス提供者によるデータ閲覧や、アカウントハッキングによる漏洩リスクを軽減します。暗号化の実施により、万が一端末が盗まれた場合でもデータの安全性を確保できます。定期的な削除ルールを設けることで、必要以上に長期間データを保持するリスクを避け、関係終了時の完全削除により後腐れのない関係終了を実現します。

 

第8条(通信・コミュニケーション保護)

 

LINEやメールなどのやり取りも重要な個人情報の一部です。会話の内容によっては、関係性が明確に分かってしまうものもあります。スクリーンショット禁止により、メッセージが第三者に転送されるリスクを軽減し、自動削除機能の活用により、端末に履歴が残らないようにします。SNSでの取り扱いについても詳細に規定しており、何気ない投稿から関係がバレてしまうことを防ぎます。

 

第9条(家族・友人への開示制限)

 

人は親しい人には秘密を話したくなるものですが、この条文により、誰にどこまで話して良いかを明確にします。配偶者には絶対に秘密にしたい場合もあれば、親しい友人には相談したい場合もあるでしょう。事前に開示範囲を決めておくことで、後々のトラブルを避けることができます。特に、相談相手として話した内容が、さらに別の人に伝わってしまうような情報の拡散を防ぐ効果があります。

 

第10条(職業・社会的環境での制限)

 

職場や学校といった社会的な環境での関係の取り扱いを定めています。同じ職場で働いている場合、普段の接し方によって関係性が周囲に気づかれてしまう可能性があります。また、共通の知人がいる場合の振る舞い方についても規定しており、偶然の遭遇時にどのような態度を取るかも事前に決めておくことで、不自然な行動を避けることができます。

 

第11条(緊急時・例外的状況)

 

どんなに厳格な契約でも、生命に関わる緊急事態や重大な事件に巻き込まれた場合など、例外的な状況は発生し得ます。この条文では、そのような場合にどこまで情報開示が許されるかを定めています。医療緊急時には最低限の情報提供は必要ですし、犯罪捜査への協力は社会的義務でもあります。しかし、その場合でも必要最小限の情報に留めることで、プライバシー保護の原則を可能な限り維持します。

 

第12条(関係変化時の対応)

 

人間関係は時間とともに変化するものです。最初は軽い関係だったものが真剣な関係に発展する場合もあれば、逆に関係が冷却する場合もあります。この条文では、そのような変化に応じて契約内容をどのように調整するかを定めています。関係が深まれば情報共有の範囲を広げることもできますし、関係が悪化すれば保護を強化することも可能です。

 

第13条(違反行為の定義)

 

何が契約違反にあたるかを明確に定義した条文です。重大な違反と軽微な違反を分けることで、制裁の程度を適切に調整できます。意図的な情報漏洩は重大な背信行為ですが、うっかりミスによる軽微な漏洩もあり得ます。違反の程度に応じた対応を取ることで、関係修復の可能性を残しつつ、適切な責任を追及できます。

 

第14条(違反時の対応手順)

 

実際に違反が発生した場合の具体的な対応手順を定めています。感情的になりがちな状況でも、冷静に対処するためのガイドラインとなります。まず事実確認を行い、被害の拡大を防ぎ、話し合いによる解決を目指すという段階的なアプローチにより、関係の修復可能性を最大限に保ちます。それでも解決しない場合の制裁措置も明記されており、最後の手段として契約解除もあることを示しています。

 

第15条(定期的な見直し)

 

契約は締結して終わりではなく、定期的に見直すことで実効性を保ちます。技術の進歩により新しいリスクが生まれることもあれば、関係の変化により保護すべき情報が変わることもあります。月次、四半期、年次といった複数のサイクルで見直しを行うことで、常に最適な保護レベルを維持できます。

 

第16条(契約の変更・修正)

 

契約内容を変更する場合の手続きを定めた条文です。一方的な変更ではなく、必ず双方の合意を得ることを求めており、変更内容の文書化により後々の争いを防ぎます。変更の必要性が生じた場合に、スムーズに対応できる仕組みを提供しています。

 

第17条(契約の終了)

 

関係の終了や契約の解除について定めています。終了事由を明確にすることで、一方的な契約破棄を防ぎ、終了時の処理手順を定めることで、円満な関係終了を促進します。特に、保有している情報の完全削除と相互確認により、関係終了後のトラブルを防ぎます。

 

第18条(契約終了後の義務)

 

関係が終わった後も、秘密保持義務は永続的に継続することを明確にした条文です。別れた腹いせに秘密をばらすような行為を防ぐ効果があります。また、関係終了後に新たな情報収集を行うことも禁止しており、ストーカー行為の防止にもつながります。

 

第19条(損害賠償)

 

契約違反により被害を受けた場合の賠償について詳細に定めています。精神的苦痛から経済的損失まで幅広い損害を対象とし、違反の程度に応じた賠償額の基準を設けています。ただし、過失の程度や事後対応によっては減額も可能とすることで、建設的な解決を促進します。実際の賠償請求手続きも明記されており、トラブル時の対応指針として機能します。

 

第20条(最終確認)

 

契約全体の締めくくりとして、両当事者の自由意思による合意であることを確認し、プライバシー保護の重要性を再認識する条文です。契約の効力発生日と署名により、契約の成立を明確にします。

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